グランドキャニオンからセドナに移動する日、ロッジをチェックアウトしてそのままグランドキャニオン空港へ向かった。セスナツアーに参加するためだ。
前日のうちに1時間コースの予約を入れておいたのだが、当日フロントで受付する際、その飛行機会社の都合により同料金で1時間半コースに変えてもらえないかというオファーを受けた。これはおいしい話。変えない訳がないと、そのオファーを快諾した。
チェックインした後、30分ほど待ち時間があった。この間ただ外に出て飛行機やヘリの発着を眺めていたのだが、フライト時刻に近づくにつれだんだんお腹が空いてきてしまった。そしてついには体がガクガクするほどになってしまい、両親に何か食べ物を求めたが、あいにく誰も何も食べ物を持っていなかったので、仕方なく我慢することにした。
そしてフライト時間になると、セスナのパイロットの案内によって実際に乗るセスナの元へと移動し、写真を撮ったりした。
私たちの他に1組の夫婦と思われるカップルも同乗したのだが、パイロットを含め全部で6人乗り。最後列に両親が2人並んで乗り込み、私はパイロットの隣に乗り込んだ。
私は 初めて乗るセスナ、始めてみるパイロットの操縦風景にかなり興奮気味だった。もうすぐ離陸というときも自分が空腹だと言うことはすっかり忘れてしまっていた。
しかし離陸して2・30分後、何となく具合が悪いなと感じ始めた。それまでは窓から見える景色に感動し、バシバシ写真を撮っていたのだが、次第にその余裕がなくなってきた。パイロットの声が聞こえるように付けていたヘッドセットも、耳に当たる圧力が邪魔に感じ、圧迫されて余計に気持ち悪くなる。最終的にはヘッドセットも外してしまった。
もう気分が悪くなると景色もどうでもよくなる。とりあえず目をつぶって下を向いているのだが、パイロットの隣に座っている為に何だかとっても恐縮してしまう。がんばって景色を観ようと思うけれどもすぐに込み上げが増してくるので、また下を向いて寝ようとする。パイロットには「具合が悪いのよ〜」というオーラを出して何とか分かってもらいたかった・・・・。
当初の予定なら1時間で変えれるはずが、1時間半のコースに変更になったのでそりゃあもう時間が長い長い。10分おきに時計を見ては「早く帰りたい」と思っていた。
やっとのことで空港に戻ってセスナを降りたときはもうかなりダウン状態。真っ青な顔をしていたらしい。両親もさすがに心配していた。パイロットには「具合が悪くなったのか?たまに飛行機酔いをする人がいるんだよ」と言っていたが、確かに酔ったのは間違いないだろうが、その原因は空腹にあるんだよ!と訴えたかった。
とにかく弱っていた私だったが、この後すぐにセドナに向かわなければ午後2時の’ジープツアー’に間に合わないので、30分ほど休んで完全に気分が回復しないまま、セドナに向けてドライブを開始したのだった。
それにしても空腹で酔ってしまうなんて・・・。父の忠告を受けて何か食べておけばよかった。わざわざ車に戻ることが面倒くさくて我慢してしまったのがいけなかった。おかげで楽しめるものも楽しめなかったよ。アホな私だった・・・・・。
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